きれいなものだけ・・・

「きれいなものや、笑えるものだけ見せて育てた子供が、人に優しい大人になるとは思えません」
・・・と9歳の女の子はつぶやきました
ただ、つぶやいた、、、のではなく、、、
東京都の条例改正(*)に対し、石原都知事に対し、「NO!」と抗議したのでした
(* 2010年12月 東京都青少年育成条例は、漫画に大幅な規制をかけ改正成立した)

最近の漫画では、かなり過激なシーンも多く「子供には見せたくない」という親もいるようですが、小さい頃に読んだ「グリム童話」も、りんごの毒殺や、おばあさんが狼に食べられちゃったり・・・とか、残酷といえば残酷、、、でしたよね
 
9歳の女の子は言います
「いいもの、悪いもの、子供だって自分で判断できる!」
つまり、「いいもの、きれいなものだけしか与えられなかったら、判断できる大人になれない」ということです。

ここでちょっと僕の話し
僕は一人っ子だったので、そして家が商売をやっていたので大人の中で大人と遊びながら育ちました、汚いこと醜いこと、親戚の調停や、相続の裁判や、胡散臭い儲け話の誘い、独自の世界で生きる人たちとの関わり、などなど。
小学校の頃から、自分で考え意見を大人に言いました。そして正しい意見を言うために、法律というものを知り、学びたくなり法学部を目指しました。
しかし、いざ学んでみると法律の矛盾(というよりは、法を司る人たちの裏側)に嫌気を感じ、「あぁ、結局世の中はそんなものか」と失望し挫折し、、、なのですが。
子供の頃から大人の世界を見ながら育ちましたが、それでもその上に法ではスルーしてしまう別の世界があった。。政治家献金、官僚、利権、天下り、などなど
僕はそれらに対し、諦めました、逃げました、無抵抗、、、
 
それに比べて、9歳の女の子(比べるのも失礼かな)
自分の意見をだれにでも堂々と言う
どんな女の子!?

 
はるかぜちゃん  普通の女の子です 
「実は大人が成り代わって書いているのでは?」と言われたときには
「ちがーう!」と家の中をぐるぐる回って怒ったそうです
 
便乗商法で「都条例ぷんすか」Tシャツが発売された時は文句を言って
「せめて、無料でTシャツくれよ!」と言ってゲットしたそうです
 
普通の女の子
考えてみれば、「自分の考えを言える」、、、それは才能や努力の問題ではないですからね
普通にできることでしょう!

現代では発言できるツールや環境もそろっていますし
 
勇気を持って「普通のこと」をやってみよう! 

(僕は写らず)きれいなもの(人)だけ撮ってみました
きれいな心の3人です

(U記)